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日記、雑記、時々ペイント

味のある不良品

タバコの一口目のためだけにライターではなくマッチを使っている無職だが、マッチにも不良品がある。

工場での製造過程では、マッチは軸木が一本ずつ穴に差し込まれ、順番に頭薬(赤い部分)を付けられていく。

ちなみにマッチ箱の側面についている擦らせる部分は側薬と呼ぶ。

頭薬を付けた時に軸木が隣の軸木のほうに倒れてしまうと、そのまま二本くっついた状態で完成してしまう。

それが『二本棒』と呼ばれる不良品である。

コンデンサーではない

偶然が重なって三本くっついた場合も『二本棒』と呼ばれるらしい。一本でもニンジン的な。

見た目はユニークだが、不良品と呼ばれる以上は箱詰めの段階で弾かれる。だが、見落としがあったりでそのまま出荷されることもあり、ユーザーが開けてみてびっくりするパターンがある。

ところが、普段自分が百均で買っている6箱1セットのマッチでは、ほぼ必ず一箱に一組は二本棒が入っている。逆にそれを売りにしてる商品なんじゃないかと思うぐらいの頻度で入っている。

あくまで「1本ずつ使う」ことができない不良品なので、火は問題なく点く。2本分なので結構激しく燃える。

これが強風の中タバコを吸いたい時に重宝するので、自分の中では切り札として残している。

ちなみに、マッチの火は消臭効果が非常に高く、トイレで用を足した後に便器の上で1本擦ればあっという間にニオイが消えるので是非一度試してほしい。

燃焼時の二酸化硫黄が硫化水素と結合し、無臭の水と硫黄に分解してくれるとかなんとか。

火災報知器が付いてるご家庭は気を付けて使ってみてほしい。

不良品も見方を変えれば便利なものになる。自分も無職だがどこかで役に立つかもしれないので誰か雇ってください。