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日記、雑記、時々ペイント

前向きな後方宙返り

中学時代の同級生の父親が亡くなったと親から聞いた。確か年齢は60半ばだったと思う。

当時ニンテンドー64を持っている生徒は英雄扱いされていて、何度か遊びに行った記憶がある。子供が携帯電話を持ってる時代ではなかったので、連絡網にある同級生の電話番号を恐る恐る入力していた。

「本人出ろ~本人出ろ~」と呼び出し音に思いを乗せるも、出てくるのは大抵ご両親のどちらか。「アッ、こんにちは、〇〇と申します。××君はいらっしゃいますか?」のテンプレを一言一句完璧に喉から再生していたのは今でもはっきり覚えている。

 

その時の電話で一言二言しか交わしていない人であっても、年月が経って亡くなったことを知ると何とも言えない気持ちになる。一言で言ってしまえば諸行無常みたいなものだが、死は万物に平等に訪れるゴールなんだなと否が応でも認識させられる。

一般的な流れに則れば、自分の両親、そして兄と続き、やがて自分にそのお鉢が回ってくる。

過去のどんな偉人でもどんな極悪人でも避けられなかった事象に恐怖を抱くのは生物として正常な反応だ。だからこそ宗教は生まれたし、最近では『終活』なる言葉も出てきている。色んな人が自分なりに死を前向きに捉えている証拠だと思う。一口に宗教と言っても、死への恐怖を煽って世俗的な欲求を満たしているものもあるようだが……。

自分のように期限が決まっていない仕事をいつまでも後回しにするタイプにとっては、ゴールがはっきり決まってるほうがいいかも知れない。後は「どういうゴールにしたいか」さえ決まれば、そこから逆算して今やることを決めていくゴルゴ13スタイルで充実した人生になると思う。

 

ただ、どんなゴールでも「まず就職する」がスタートだと思うので頑張ろ……