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日記、雑記、時々ペイント

リベリオン to 遺伝子

縮毛矯正とカットをしてもらいに美容院へ行った。

長く地元を離れていた影響で全く周辺のお店が分からず、とりあえずGoogle先生の検索窓に力強く「美容院」と打ち込んでみた。先生は手慣れた様子でホット○ッパーのページに誘導してきたので、メンズOKかつ席数の少ない場所で検索。メニューも確認してなるべく安い所に決定。無職の財布に縮毛矯正は結構なダメージなのだ。あと髪にもダメージなのだ。

在職中は大学時代からのかかりつけ美容師にLINEで予約していたので、直接電話で予約するのはかなり緊張した。情けない限りである。

そんなこんなでオシャンティーな美容院へ行き、席へと通された。しかし、ここで重大な試練が。

当然ながら、初めて行く美容院ではカウンセリングシートみたいなものに自分の情報を書くのだが、「お仕事」の欄ではっきりと手が止まってしまった。葛藤すること30秒、あえて空欄にせず達筆(やけくそ)で「無職」と書いてやった。転職活動中だから俺は悪くねえ!俺は悪くねえ!

以前の美容師さんにLINEで簡単なカルテを送ってもらっていたので、薬剤の強さや、何分置けば髪が柔らかくなるか等の情報を伝えてスムーズに施術。カットも上手くて滅茶苦茶いい仕上がりになった。余は満足である。

 

それでタイトルに戻るのだが、自分は縮毛矯正を続けてもう15年経つ。地毛はパパイヤ鈴木も裸足で逃げ出すレベルのクルクルパーマで、小中と多感な時期にガキ大将の連中がよく弄ってきたのが本気で悩みの種だった。幸いにも学業は頑張っていたので、高校で進学校へ行くことでろくでもない連中と会わない環境に逃げることができた。やってて良かった公〇式。

正直今でも自分の髪は好きになれず、大学も会社も矯正した髪で生活していた。地毛を見せるとそのインパクトからまた嫌な反応をされるだろうと思っていた。

一方で、父親は未だに自分の縮毛矯正に反対している。昨今の核家族の時代においては珍しいレベルで家族仲が良い自信があるが、こればかりは喧嘩になろうと譲れない。

自分がもっと明るい性格で体格もがっちりしていてパーマもファッションとして合ってる人間なら良かったのだが、実物は度のキツイ眼鏡をかけたちっさいおっさんである。こんな生物が髪までおかしかったら周囲の反応は推して知るべしといった感じだ。

親からすれば、遺伝子として脈々と受け継がれてきたものを否定されてる感じがして嫌なのだと思う。現に、テレビで整形や脱毛関連の話が出ると露骨に嫌な顔をする。

もちろん髪のことなんて気にせず接してくれる人は多いだろうし、自分にとっての親友ぐらいなら地毛を見せても問題ないとも思っている。

だが、こっちが関わりたくないような厄介な連中は総じて、見た目が変わってる人に絡んでくる。誰しも学生時代に見たことがあるだろう。ヤンキーテイストな奴らがオドオドした気の弱そうな同級生や極端な体形をした後輩をターゲットにする場面を。

自分の縮毛矯正は一種の虫よけスプレーだ。女性が痴漢に遭わないようあえて派手な格好をして強い女性のように見せるのと何ら変わらない、自己防衛手段の一つである。

いつか矯正する髪も無くなってしまった時は大人しく余生を過ごすので、その時までどうか許してほしい。

間違えた。許すとかじゃないんだよ。俺は悪くねえ!俺は悪くねえ!