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日記、雑記、時々ペイント

ハロワでの雑談が人生相談に昇華した話

失業保険を貰うために車で30分以上離れたハロワへ月一で行かなければならない。しかも時間指定されているので、早い時間の場合はサラリーマンや学生の通勤通学と被って思いのほか時間がかかる。

通勤ラッシュに巻き込まれる無職とか笑える。いや笑えない。

 

ハロワは今日も盛況だった。普段より長い待ち時間の後、名前を呼ばれていつも通り認定を貰い、数日後に失業保険が振り込まれる説明を受けた。

そのまま就業相談コーナーへ。ここで就職活動の進捗を話すだけで認定に必要な活動実績を1回分得られる。

前回は適当な世間話を3分ほどしただけで終わったので今回もそんなもんだろうと軽い気持ちで着席。前回とは違う担当者だった。

活動状況が芳しくないことを伝えると、現在のスキルを活かせる仕事を勧められた。前職と近い仕事はあまり気が進まなかったので、給料やら福利厚生やらをリストで見比べても「うーん」という感じだった。

暫く悩んでると、担当者から「今やりたいことってありますか?」と聞かれた。

「文章を書いたり読んだりするのは好きなので構成作家とか考えてましたけど、もう30超えてますからねぇ……」と何気なく答えたが、「では先ほどリストアップしたお仕事はあなたのやるべき仕事ではないですね」と意外な反応が返ってきた。「確かに未経験だと厳しいので地に足をつけた就活を続けましょう」とでも言われると思ってただけに虚を突かれた。

 

そこからは担当者のターン。30の時に結婚や子供を諦めてやりたいことを続け、大学に入り直したりカウンセリング術を学びながらハロワの職員を20年以上続けていたらしい。「今年で還暦なんです」と言われたけど正直40代ぐらいにしか見えなかった。マスクが凄いのか担当者が凄いのか。

退職したら喫茶店兼カウンセリングルームのようなものを開きたいので今も勉強中とのこと。凄まじいバイタリティである。

そして締めに担当者に言われたのが、「あなたがやりたいことをやって、誰に迷惑がかかるんですか?」という一言。

確かに両親は現在も共働きだし、自分には妻どころか彼女もいない悲しきフリーダムな状況。友人はどうにか数人いるが、自分の行動で影響を受けるわけではない。むしろ一人が結婚してこっちがダメージを受けたぐらい。

「すぐゴールできなくていいんです。やりたいことがあるなら、そこに関係のある業界から始めて少しずつ進んでいけば、いずれ向こうから近づいてきます。運命って意外とそういうものです。」

ハロワに行ったと思ったらカウンセリングを受けていた。何を言ってるかわからねーと思うが(以下略)

 

やりたいことについてちょっと本気出して考えてみようと思った、というお話。