31から始めるブログ

日記、雑記、時々ペイント

「奥さん、またテロよ」「やーねー」

そんな井戸端会議が聞こえそうな世の中になってきた。あな恐ろしや。

昨日の首相襲撃事件は前回と同じ流れを汲むような報道をされている。犯人は何を使ったのか、学生時代はどんな人間だったのか、卒業文集に何を書いていたのか、etc...

SNSでは犯人の同級生を騙る者が嘘の卒業アルバムの情報を出し、マスコミがこぞって釣られていたらしい。事件に便乗する愉快犯の思考回路はよく分からない。

犯人の家は瞬く間に特定され、マスコミが連日押しかけ、元同級生は彼が暗い人間だったと何だか楽し気に語っていた。

初めに犯人を取り押さえた漁師の行動力には感服するが、爆弾の種類やタイミングによっては悲惨な事態を招いていたかも知れない。結果的にはベストな行動だったので非難する気は無い。

首相はその一時間後に演説を再開した。「テロに屈しない姿勢」をアピールする狙いもあったのかも知れないが、手荷物検査も無い状態での再開は演説者に関わらず勇敢さよりも慢心や迂闊さのほうが強く感じられた。「1回起きたからもう起きない」という油断さえ感じられた。

集まった聴衆の中には異変が起きてからすぐ避難した人や様子を見ていた人もいたが、揉み合いになっている場所にスマホを構えて逆に近づいていた人達は流石に危機感が薄すぎると思った。取り押さえた人達にとってもただただ邪魔だし、前述の通り爆弾の種類によっては好奇心で命を失いかねない。

今回と同様の模倣犯は今後いくらでも出てくる。一市民に過ぎない自分自身を守れるのは自分しかいないのだから軽率な行動は取らないほうがいい。

政治と宗教と野球ネタはつい熱くなるのであまり書かないようにしているが、今回のニュースは思うところが多かった。