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日記、雑記、時々ペイント

映画『プーと大人になった僕』

昨日放送されていたので夕飯がてら観た。『プーと大人になった僕』をプーになった自分が観るとは皮肉なもので笑えてくる。いや笑えない。

序盤はお風呂に入っていたので見逃してしまったが、番組表のあらすじから何となく理解はしていたので内容の把握はできた。とはいえ、肝心の『くまのプーさん』自体が昔の記憶のまま止まっているので、キャラクターの名前以外あまり覚えていなかった。

主人公のクリストファー・ロビンの吹き替えは堺雅人だったが、まあ何というか堺雅人のままだった。ファンタジー寄りの半沢直樹という感じ。

ベタと言っては良くないが、「多忙な現実に飲み込まれて昔の自分を忘れてしまう」というのはヒューマンドラマにありがちで、だからこそ感情移入しやすい。

もちろん現実の大切さは軽視してはいけないが、その考えが強い大人ほど一度頭を空っぽにして観てほしい。年月を重ねて何だか人生が上手くいかなくなった時、少し立ち止まって原点に帰ってみる。その大切さを教えてくれる映画だった。

がっつり書いてしまうとネタバレになってしまうが、仕事における「『何もしない』をする」の処理の仕方は面白いと思った。

題材が題材なので脚本も非常に分かりやすく丁寧に作られており、ぬいぐるみの奇妙なリアルさと相まってディズニーの真骨頂を見た気がする。

自分は今立ち止まっているので早く動かないといけない。