灰色を越えて黒色の学生時代を歩んできたせいか、30を超えたあたりで学園モノの漫画やドラマに精神を抉られるようになった。
無駄に感受性が豊かなのでお涙頂戴にも弱く、作品の内容にのめり込みつつそれが終わると自分の空虚な学生時代と比べて劣等感に苛まれる、の繰り返し。
ファンタジーですら「こんな愉快な出来事が起こらない人生なんて」と思ってしまう始末だが、更にキツイのは恋愛モノである。
自分自身に結婚の意思が無いというかお手本のような結婚不適合者なので学生時代から恋愛ごとには縁が無く、同級生達が続々結婚しているという知らせを聞いて焦りとも諦めともつかない感情がぐるぐるしている。
そんな中で甘酸っぱいボーイミーツガールの漫画なんて読んだ日には虚無感で3日は機能停止に陥る。
『男子高校生の日常』ですら「んあああぁぁ」ってなる。
口直しにアマプラでヒューマンドラマの泣ける映画を観て精神状態を上書きする毎日である。モーガン・フリーマンは偉大なり。