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日記、雑記、時々ペイント

あなたも私もアメリア

メジャーなものから使いどころに困るものまで、世にある様々な『現象・効果』を探すのが好きな無職である。その前に職探せって話だけども。

今日は場末のネット掲示板で『アメリア・イアハート効果』という言葉を知った。

アメリア・イアハートは人の名前で、今から約100年前、チャールズ・リンドバーグに続いて女性で初めて大西洋単独飛行という快挙を成し遂げた女性飛行士である。

アメリカの大学院では航空宇宙学関連の科学や技術を学ぶ女性を対象とした、彼女の名前を冠した奨学金制度もあるらしい。

本来ならどの分野でも第一人者の名前は知られても、二番手以降は急激に知名度が下がる。しかし、アメリア・イアハートは『女性飛行士』という条件では第一人者のため、当時のメディアでは大きく取り上げられた。

他にも人類初の宇宙飛行士はガガーリンだが、『日本人』という条件なら毛利衛さんも第一人者なので非常に有名である。

こういった例から、マーケティング分析分野では「ナンバーワンでなくても切り口を変えれば(条件を指定すれば)ナンバーワンになれる」という意味合いでアメリア・イアハート効果を紹介している。

ブランドや肩書きに弱い人は多いため、モノを売る側は条件を狭めて「〇〇部門で1位に選ばれました!」という紹介をすることが多い。作為的な条件なので嘘は言ってないし、CMだと画面の下のほうに保険会社並の小さい注釈をつけているパターンもある。

ちなみに「いい肩書きがついてるからそれ以外の部分も優秀なんだろう」と思い込むのを『ハロー効果』(逆は『ホーン効果』)、「みんなが支持してるなら自分も欲しい」と思うのを『バンドワゴン効果』(支持されてないほうを応援したくなるのは『アンダードッグ効果』)という。

いずれも主にマーケティングで使われる用語だが、アメリア・イアハート効果は自己PRにも使えるのではないかと思った。

自分の能力がどんな分野でも1位にならないなら、自分で条件を狭めて1位になればいいのだ。

つまり、『岡山在住、男性、B型、32歳、独身、無職、身長160cm以下、天パ、色白、ゲーマー、ふくらはぎにホクロがある』という条件なら間違いなく1位だろう。

このまま履歴書どころかマッチングアプリに載せてもいけるかも知れない。

アホなこと書いてないで面接の練習しよう、そうしよう。