31から始めるブログ

日記、雑記、時々ペイント

主役は自分。人生を喜劇に。

資格勉強もほどほど(ペース低下中)に、今日はかねてより観ようと思っていた映画『グレイテストショーマン』をアマプラで視聴。

この作品は自分の中で「名前は知ってるけど内容は知らない」というモヤモヤ映画シリーズの一つで、劇中歌の『This Is Me』だけは動画サイトで知っていた。

・あらすじ

主人公であるP.T.バーナムは貧乏な家の出だったが、子供時代に仕事で知り合った裕福な家の娘と身分違いの恋に落ち、やがて結婚する。

慎ましくも幸せな生活を送っていたが、勤め先の倒産により新しい仕事を探すことに。銀行から融資を受けて博物館を開くも売れ行きは不調。そこで娘たちのひょんなアドバイス(不満?)をヒントに『ユニークな演者が集まるショー』を計画。誰も見たことがないサーカス事業を打ち出して一躍成功者として躍り出る。

それをよく思わない批評家や周囲からの奇異の目、そしてバーナム自身の『成功』への固執。様々な困難が立ちはだかる中、バーナムは本当の『成功』を見つけられるのか───。

・面白かった

実のところ、自分はミュージカルというジャンルをがっつりとは見たことがなく、この映画を観るまで「ミュージカル映画ってテンポが悪くなるんじゃないか?」という不安が付きまとっていた。(主に大西ライオンの影響)

ところが蓋を開けてみれば、劇中歌はストーリーをしっかりと引き立て、100分という短い上映時間の中で一切の無駄も違和感も無く作用していた。「テンポが悪い」なんてのはその歌しか知らない自分の妄言だということを思い知らされた。

タイトルから自分が思い描いていたストーリーとはやや違った展開だったが、バーナムの心境の変化は十分な感動を与えてくれた。

もちろん見る人によっては、序盤中盤のバーナムの行動は「おいおい」と感じるものがあると思う。とはいえ、生きるのに必死な時代を過ごしてきた人間に完全な善性を求めるのも難しいし、どん底から這い上がって成功を収めた後に更なる成功を望むのは当然のことだと思う。

持たざる者の蛮勇さと裕福な者の冷静さを併せ持つ、というのはそう簡単なことではない。冒険にはリスクが付き物で、全て失うほどの覚悟で動かなければ大成功は掴めない、ということも教えてくれる。

主人公以外のドラマもあり、多くを語らずとも要所要所の演出と劇中歌でしっかり想像させてくれる。一部ギクシャクしたままで「この先どうなるのか」と思わせる登場人物もいるが、それも「きっと上手くいく」と思わせてくれる作品だった。

そして当たり前だが全員歌もダンスも上手すぎる。それぞれを単品で見ても十分に感動できる、正に『地上最高の作品(グレイテストショー)』だと思った。

己の個性に悩む人には『This Is Me』、新しい世界に躊躇している人には『The Other Side』、再起を図る人には『From Now On』と、多くの人に刺さる曲が目白押しである。

というわけで早速サウンドトラックをポチる無職であった。

映画の世界から現実に戻る時の感覚は未だ慣れないワ。もう今日は勉強しなくていいや。