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日記、雑記、時々ペイント

不退転にもほどがある

先々週あたりから各局のドラマが最終回を迎えたが、今回のクールで色々と注目を浴びたのは間違いなく『不適切にもほどがある!』だろう。

自分はドラマに詳しいわけではないので「クドカンらしい脚本だわ」みたいな評価はできないが、今の時代で一番放送しにくいことを痛烈に表現しつつも要所のコミカルさで上手く丸めたような印象を受けた。

題材が題材なのでSNSでは賛否両論らしい。とはいえ、それだけ議論が白熱するということは、今というタイミングで放送したことは間違いではなかったんだと思う。

もちろんテレビという一方通行の媒体では『脚本の考える落としどころ』しか伝わらないが、別に視聴者の我々がそれを正しいと思う必要は無く、昭和と令和にそれぞれある快適さと息苦しさを理解していけばいい。

我が家では自分や兄の知らない昭和を生きている両親が昭和の価値観に共感していたり、自分達が令和の価値観を説明したり色々と意見交換ができるドラマだった。

今の時代は『多様性』を重視している。「人それぞれ考えは違いますよ」ということ自体は間違っていないが、その考え全てが正解と言い出すとおかしくなる。世の中には『多様性を認めない人』だっているが、それを認めないのは多様性に反することになる。

誰もが発信できる世の中になった一方で、こうした新しい価値観を広げる動きも『世界を良くする本心からの行動』なのか『金銭や自分のために綺麗事を吐く上っ面だけの行動』なのか分からなくなってきている。

「生き残るのは『真実』だけだ・・・。真実から出た『誠の行動』は決して滅びはしない。あんたは果たして滅びずにいられるのかな?ボス・・・」

いつの間にかジョルノ・ジョバァーナになっていたが、とりあえずドラマは面白かったです、はい。