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日記、雑記、時々ペイント

『えーあい』が言ってた

昨今chatGPTなるシステム?アプリケーション?が注目を浴びているらしい。

なんでもAIの発達に伴い人間との円滑なコミュニケーションが可能になり、近いうちにシンギュラリティが起こるとか。なにそれすごい。映画やドラマだと大抵人類が粛清されかけるけど大丈夫かしら。

確かに色々な人が会話や質問をしてみた結果のスクショを見る限り、その回答の精度や文章の構成能力は非常に高い。日々更新されていく世界中のデータによってAIは驚異的な速度で知識を増やし、下手をすればネット掲示板やブログの世界にも違和感なく溶け込めそうである。

一方で、AIはあくまでも既存の情報を集めて解を導き出すという前提があるため、元となる情報が100%真実でないと結局信頼性に欠けてしまう。大学時代に同級生が卒論の根拠にWikipediaを使って教授に詰められていたが、それと同じような状態である。「AIに聞いたらこう返ってきたから」はまだまだ根拠になりえない。

後はAIの管理者が学習データに偏りを与えることができる点も怖い。「1+1はいくつですか?」と聞いた時、一般人をサンプルにしたAIは「2です」と答えるだろうが、物理学者をサンプルにすると「まず1とは何か定義しなければなりません」と講釈を垂れるかも知れないし、税理士をサンプルにした日には「1+1をいくつにしたいんですか?」とささやいてくるかも知れない(偏見)。

「嘘を嘘と見抜ける人でないとネット掲示板を使うのは難しい」と誰かが言っていたように、AI自身もシンギュラリティを起こすのならばその辺のリテラシーを身に着けるのが必須と言えよう。

元気出していきましょう、エーアイ。