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日記、雑記、時々ペイント

フォックス、後ろの敵を何とかしてよ〜!

巷では『蛙化現象』なる単語が流行っているゲコ。

由来を見るに、グリム童話の『蛙の王様』から来ているらしいゲコ。

調べたら別に語尾が蛙テイストになることではないらしいので外そう。

蛙の王様自体知らなかったので元の話(wikipedia先生)を読んだが、あらすじは以下の通りである。

 

童話にありがちな王女が、日課の「金の鞠で遊ぶ」という成金極まりない遊びの最中に鞠を泉に落とす。

落としたのが斧じゃなかったせいか、泉からは女神ではなく蛙が登場。

蛙は「鞠を取ったるさかいワイと寝ろ(直球)」と法外な契約をふっかける。

王女は了承するも、鞠を返してもらった途端スタコラサッサ。

翌日、家族の楽しい夕食中に怒りの蛙乱入。〇亀製麺もビックリ。

事のいきさつを聞いた王様は、意外にも蛙の肩を持つ。蛙に肩があるかは分からない。

王女は「え、マヂ無理。。。」と困惑。

蛙は「しゃあないなぁ、キスで許したるわ」と要求を一段階下げる。ドアインザフェイスを使いこなす蛙は心理学に通じているに違いない。

王女は「もぅヤダ。。。」となりながらも渋々キスすると、蛙が王子(イケメン)に変身。

ぴえん超えてぱおんまであった王女はコロッと態度を変えて王子と結婚しましたとさ、あげぽよあげぽよ。

 

詳細は出典毎に微妙に違うが、ざっくりこんな感じ。

松木安太郎じゃなくても「何なんすかコレ」と思う作品である。

巷で言う『蛙化現象』は「好きな相手でも何らかのきっかけで急に生理的嫌悪感を持ってしまう」という意味らしい。

作品の総評は置いといて、この話から『蛙化現象』という言葉が生まれるのが不思議でならない。

話の中で蛙から王子に変わる展開はあったが、王子から蛙に変わる展開は無かったからである。

「最初気味悪かったけど王子様に見えてきちゃったワ☆」みたいな『王子化現象』なら分からなくもない。

なんとなく本来は「両想いになった途端なぜか熱が冷めてしまって長続きせず、そのトラウマから新しい恋愛に踏み出せない」という深刻な意味合いなんじゃないかと思ったりもする。

ただ個人的に気に食わないのは、変わってるのは自分の感情なのに『蛙化』などとあたかも相手が変わったような言葉を使うことである。

使いたいなら昔からある『幻滅』でいいじゃないか。

英語だとディスイリュージョメントだぞ、遊戯王に出てきそうじゃないか、ふはははースゴいぞーカッコイイぞー!

とりあえず最近聞く使い方を見るに、この言葉を盾に自分の幻滅を正当化しようとしている女性が多く感じる。

「相手が王子から蛙になったのなら、貴方こそが悪い魔女なのでは」と言いたい。