我が家には仏壇があり、母方の曾祖父母の代から祀っている。
高校から家を出て退職後に戻ってきたが、実家にいるうちは毎日必ず朝食の前に線香をお供えして手を合わせてお祈りしている。
お祈りの内容は日ごとに変わる(最近は専ら資格関係)が、締めは大体「元気に見守ってください」的な言葉にする。全て終わったらロウソクの火を手で払うように消すのだが、ここで昔ながらのマイオカルトが炸裂する。
一回の払いで火が両方消えればご先祖に快諾してもらえたものとしてそのまま終わるが、消えなかった場合は再度手を合わせてから消す。なぜだか分からないが、ご先祖が「ちょっと待たんかい」と引き留めているような気がするのだ。
そしてこの火が消えない現象は、決まってお祈りの熱意が足りない時に起こる。時間が押していたり別のことを考えて気持ちが仏壇に向いていない時にご先祖が注意してくれていると思い、気合を入れ直すようにしている。
別に霊的なものだとかスピリチュアルだとかを強く信じているタイプでもないが、長く続けてきたせいか不思議とご先祖関係の行事は真面目にやっている。
日頃から「お天道様が見てる(ビビり)」が行動原理のため、「ご先祖様が見てる」という意識が強いのかも知れない。
この感覚が違う方向に変に強くなりすぎると、他人に危害を及ぼすタイプの狂信者になってしまうのだろう。
柔軟な思考で生きましょう、エー〇イ。