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日記、雑記、時々ペイント

しょくぎょーびょー

大なり小なり、働いている(働いていた)人は割と職業病になっていると思う。(ここでいう職業病とは仕事を通してついてしまったクセ程度のものを指す)

自分の場合は元ガス屋ということもあって、色々な家にあるガスボンベやメーターの位置が気になってしまう。

更にボンベ配送やメーター検針がしやすい場所にあるか考えたり、その家で使っているであろう機器までの配管経路はどうなっているか予想したりする。

もうガス業界で働く気は無いので完全に無駄なクセだが、なかなか抜けなくて困っている。

一方で、父親は長い間建築士をしているせいか、自宅周辺の開発状況に対して過敏になっている。

というのも、家の前にある道路の反対側は昔から田んぼが広がっていたのだが、地区開発によって道路と垂直方向に新しい道路が作られ、その周辺に既に家が数件建っている。

そして今はその突き当たりに新しくアパートが建ち始めているのだが、工事中にも関わらず現場に工事看板(建築確認表示板)が置かれていないため、父が不信感を露わにしている。

建築確認表示板は都市計画区域内であれば設置が義務になっていて、施主や工事の管理会社を確認する大事な物である。本来なら設計事務所か施工会社が施主に代わって建築確認申請書を作成し、「これからこういう建物を建てたいので、建築基準法に則っているか確認した上で許可をください」と自治体に申請する。

つまり逆に言えば、それが無いと誰の建物を誰が建てて万が一の時に誰に連絡すればいいのかすら分からないし、その建物が建築基準法を満たしているという確証も無いということになる。

父いわく、「その申請手続きを建築会社か設計事務所が面倒くさがって無許可でやってるんだろう」とのこと。本当ならえらいことですよこいつァ…。

そして更に問題なのは、このアパートに向かう道路沿いに建てられた家の住人の殆どが市役所勤めにも関わらず、誰も触れようとしないという点である。

家の周囲に興味が無いのか告発によって自分の仕事が増えるのを恐れているのか分からないが、後々何かトラブルが起きたらどうするつもりなんですかね公務員さんよぉ。(謎の喧嘩腰)

ただでさえ父は正義感が強めな上に加齢も相まって感情の制御が利きにくくなっているので、こんなことでご近所トラブルを起こすのだけは勘弁してもらいたい。

本当に動くのであれば、父の代わりに自分みたいな無力な無職が市役所に相談するほうが波風が立ちにくいと思うので、父の顔色を窺いつつ動向を見守るしかなさそうだ。

家族の職業病には気を付けましょう。