今週のお題「ゾッとした話」
世の中ゾッとすることたくさんあるけど、一番ゾッとするのは全く予期しないタイミングで落とされることだね、間違いないね(サンドウィッチマン)。
大学1年生の頃、必修科目に体育的なものがあったのだが、最初の講義は身体測定と体力テストだった。
自慢ではないが、自分は小学生の頃から体力テストでA判定を何度も取っている(自慢)。背が低かろうが運動は大の得意なのだ。
大学と言うこともあって参加者は150人ほどいたが、その中でもまあまあ好成績を残せたという手応えがあった。
数日後の講義で一人一人に結果が手渡された。そのシートには自分の測定結果と、その横に括弧で参加者内の順位と偏差値まで記載されていた。
各項目で軒並み上位をマークし、偏差値も60~65が並んでいて壮観だった。大学でできた級友も「すげー!」と自分の素晴らしさにようやく気づいてくれたようだ。
ただのオタクと思ってもらっちゃ困る(居丈高)。もっと褒めるがよいぞ(鼻高々)。
にやけ面のまま残りの項目を眺めていたところ、なぜかテストの結果と同じ流れで身体測定の結果、すなわち身長と体重も記載されていた。もちろん隣には順位と偏差値が。
その瞬間ゾッとした。
あれ……?順位のところに参加人数が書かれてるけどどういうこと?
偏差値19って何だ?物理的にありえるのか?
自分ではどうにもならん部分に偏差値を適用されると人は死ぬんだぞ?
一番怖いのは幽霊でも害虫でもなく無機質な数字だった、というお話。