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日記、雑記、時々ペイント

事実陳列罪

就職・転職活動をした人ならば、どこかしらの企業の評判を一度は調べたことがあるかも知れない。

Go〇gle MAPでも、BtoBの会社なのに何件も口コミが書かれていることがある。とある会社に☆5をつけているレビュアーのアカウント名がそこの社長と同じ苗字だったり、その会社のレビューしかしていない大量のアカウントがあったり、簡単に投稿できる場所のレビューはなかなか信用できない。

一方で、会員登録をすることでその企業の現社員や退職者のレビューを閲覧できるサイトがある。2,3行のレビューの先にモザイクがかけられて「続きを読みたい方は会員登録を」みたいな紹介をしているやつである。

いよいよ自分も気になる会社が出てきたため会員登録してみたのだが、実際にモザイクの先を読むには『自分のいた会社のレビュー』を投稿しなければならなかった。

レビューに名前は載らないが、現職or〇年に退職済み、職種、勤続〇年、という情報は載るため、小規模な会社だと誰が書いたかバレそうである。

試しに前の会社の情報を覗いたところ、1件だけ投稿されていた。しかも去年の年末という割と最近のレビューである。

「現職で営業で10年以上働いている」という時点で「あっ、あの人だ」と特定できた。

自分と15歳近く離れていて関わりの少ない人だったが、かねてより会社に対する不満を溜めていて、一度経営陣に異議を唱えただけで降格された人である。

あんな会社にいるのが勿体ないぐらい能力が非常に高く、自分のようなコミュ障とも積極的に話をしてくれて、ついでにCODとかのFPSが好きな人だった。

自分の退職話が広まった時も、業務時間中に「ちょっとドライブに行こう」と外に連れ出してくれて、色々話をした。

「今の年齢で独身っていうフットワークの軽さなら何だってできるよ、頑張れ」と背中を押してくれた数少ない恩人である。

会社ではなくゲームのオンライン上で知り合ってたら間違いなくフレンドになっていただろう。同じ会社の人とのゲームじゃ気を遣うからね、仕方ないね。

そんな人が残していた会社への評価は酷評の一言に尽きた。実際に酷い会社だったから間違ってないんだけども。

その先輩社員が先陣を切ってくれたおかげで、自分も吹っ切れてレビューを書けた。

各項目の合計で500文字以上書かなければならなかったが、筆の向くまま書き連ねるだけで500どころか5000文字いきそうだったので流石に抑えた。

負のエネルギーとは恐ろしい。