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日記、雑記、時々ペイント

ハウマッチ

外が暑すぎてタバコを吸う気にもなれない。もはや1日1本吸うか吸わないかというレベルだが、ブラデビは辞められない。

以前も書いたが、タバコの一口目のためだけに百均で6箱セットのマッチを買っている。確か1箱の本数は45本だったので、110円で270本の計算である。1カートン持つならさほど痛い出費ではないだろう。

ライターは使い切った後の処分が面倒だからね、仕方ないね。

なぜマッチの話なのかというと、家の納戸を整理していたら、祖父が集めていたであろうマッチがわんさか出てきたからである。

小さいブックマッチが多かったが、中には旅館のロビーや喫茶店でガラスの灰皿と一緒に置かれてそうな台形のでかいマッチもあった。

半ばアンティークと呼べそうなぐらい最近は見なくなったため、捨てることがもったいなく感じてしまう。

側薬に一切跡がついていないので一度も使っていないのだろう。恐る恐る箱を開けてみると、中には頭薬の白いマッチ棒がぎっしり詰まっていた。今あるマッチの80%以上は頭薬が赤色なので、それだけでも珍しい品である。

試しに自分の持っているマッチ箱の側薬で擦ると、簡単に着火した。軽く20年は経っているであろうマッチでも全く問題なく点くのは感動すら覚えた。

自治体のごみ分別表に「花火、マッチ類は水に浸けて完全に湿らせてから直接クリーンセンターに持ってきてください」と書かれていたのも納得である。

ちなみに日本でブックマッチを製造していた唯一の会社は、去年の6月末に生産を終了している。

タバコは想像以上の糾弾であっという間に居場所を失ったが、タバコと共にあって時代という向かい風に晒されたマッチこそが風前の灯火なのかも知れない。

なんか上手いこと言ったようで言えてない気がする。マッチングアプリでも登録しようかしら。