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日記、雑記、時々ペイント

自分に接客業は向いてない

自分より20歳ほど年上の購読ブロガーさんが、パソコンの買い替えに伴い全て自分で調べてネットで購入していた。その記事を見て「すごい」と思うと同時に自分の親の場合を思い浮かべた。

母は機械関係にとんと疎く、自分で使っているスマホも操作が覚束ない。隙あらばいつの間にかインストールしていたソリティアで遊んで寝落ちしている。スマホのお知らせ欄はとんでもない数の通知で埋められており、定期的な削除や通知のオフを提案しても全て「どうやるのよ?」で返される。

操作を代わりにやっても数日後にまた呼ばれるだけだし、教えながらやっても3ステップ目ぐらいで「んぇ~わからん」と匙を投げるのでなかなか骨が折れる。

今日も今日とて隣の部屋から「へるぷみー!」と呼ぶ声が聞こえ、何事かと問うとスマホを指して「これがなんか遅いんよ」と一言。「どれが遅いん?」と詳細を聞くと「あの~あれよ、いっつもこれやってるんよ」とよく分からないアプリを起動。

広告に出てきそうなパズルゲームっぽいタイトルが表示され、しばし暗転。「これがもう遅いんよ!」と言われても普段の速度を知らないのでリアクションをとれない。「どうせまた通知溜めてんじゃないの」と画面の上部をスワイプすると、案の定auやら天気予報やら謎アプリやらの通知がズラリ。

とりあえず全部削除して同時に開いているアプリを終了させ、念のため再起動すると少し挙動が軽くなった。で、何かしらを手伝うとついでに他のトラブルも解決させられる。

今回は「知らないメールが溜まってきた」という内容だった。本人の性格もあって「迷惑メールは絶対開かない」という忠告は遵守しているらしいが、肝心の削除方法をすぐ忘れる。「どこ長押しするんだっけ?ここ?こっち?あ~怖い~」と言いながら毎回自分にやらせようとする。

自分が働いていた時は長男がこの役目を担っていたらしいが、子供が就職で家を出たらどうなるのか、不安で仕方がない。

父は仕事でパソコンを使うので多少なりとも自力で解決しようとする姿勢があるが、それでもやはり新しいものには弱く、2人のマイナポイント申請は全部自分がする羽目になった。

ああいう申請書の書式やマニュアルを作る人は大変だなと改めて感じた。むしろ両親をテスターにすれば「分からない人はどこが分からないのか」を明確にできて完成度の高いマニュアルができるんじゃないかと思った。

何はともあれ元気に長生きしてほしい。