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日記、雑記、時々ペイント

「仕方ない」という許容の心

本日のカメムシ討伐数:5(誰の役にも立たないカウント)

ニュースを見ていると、定期的に『2024年問題』にまつわる報道がされている。働き方改革であらゆる業種の労働環境が一元化され、政府が忍たま乱太郎の食堂のおばちゃんみたいに「お残し(過度な残業)は許しまへんで!」と目を光らせるようになった。

「残業が常態化してる時点でその会社のキャパを超えている」という部分もあるが、そうせざるを得ないのが今の物流業界で、2024年問題の論点になっている。

自分もネットショッピングを利用するので長距離ドライバーや配達会社にはお世話になっているが、夕方に注文して「明日届きます」というのは異常(褒め言葉)とも思える。まるで自分の注文を初めから分かっていたかのような早さなので、恐怖すら覚えて部屋をキョロキョロと見回してしまう。

しかし、素早い配達は昼夜を問わず走り続けてくれるドライバーがいて初めて成り立つもので、「一定時間走ったら必ず休憩しろ」というような義務が発生すると不可能になる。自分はその影響で3日後の配達とかになっても構わないが、それを前提に動く人や会社によっては死活問題になることもあるだろう。

結局のところ、「皆が無理をして今の生活レベルをどうにか維持できてるのに労働時間だけ減らすから上手くいかない」のであって、労働時間と合わせて全員が生活レベルというか意識をほんの少し下げれば丸く収まると思う。前述の『3日後の配達』だって、即日配送を当然と思っていれば怒りたくなるが、普段から5日後の到着を当然と思っていれば逆に嬉しくなる。

会社が「納期から遅れたら怒られちゃうだろ!」と言っても、それは納期を決めた人が意識を下げればいくらでも伸びる。大事なのは『全員が同時に意識を変える』ことで、「働き方改革だから仕方ないね」と政府を共通の敵にして我々庶民は仲良くしてるのがいい。

まあ足並みを揃えようとしてもそう簡単に全員が意識を変える(ましてや下げる)ことはできないし、「今無理すれば他社を出し抜けるぞ」という悪い企業が出て結局グダグダになるのがオチなんだけども。

悪は滅びるべし。カメムシも例外ではない(八つ当たり)。

まあ無職が働き方改革を語っても仕方ないね、というお話。