31から始めるブログ

日記、雑記、時々ペイント

天才はいる。悔しいが。

応募書類を入れる封筒を買いに行くことすら億劫になっている無職である。

何の気なしに見ていた連続テレビ小説(日曜なので一挙放送)が安藤百福についての話だったのでしばらく見ていた。

安藤百福といえば日清食品の創業者であり、発明大好き人間としても知られる。今回の連続テレビ小説まんぷく』は、世界初のインスタント麺であるチキンラーメンの開発に至るまでの道のりを掘り下げていく内容になっている。

日本に限らず、著名な発明家が現れるのは戦中戦後が多い気がする。やはりヒトやモノが足りない時にこそ圧倒的な閃きが生まれるということだろうか。あるいは平時に活躍していた頭脳を戦争に利用された発明家もいるのかも知れない。

ドラマを見れば見るほど「ゼロから何かを生み出す」というのは難しいことなんだなと思った。今ですら自分はインスタント麺の製法を知らないし、当時『時間をかけて作るもの』という認識だったラーメンを家庭で簡単に再現しようなんて思いつきもしない。「全国の主婦の手間を減らしたい」という一心でゴールまで突っ走れる人がどれだけいるのやら。

自分にできるのはせいぜい他人が作ったものを他のタイミングで使ったりしょうもない親父ギャグに昇華(むしろ劣化)させる程度である。

「人生に遅すぎるということはない」という名言は安藤百福も使っている(初出は誰かわからない)が、48から再出発して食の歴史に残る偉業を達成するのはこの人ぐらいしかいないだろう。

自分が30を過ぎてブログを始めたのは、この名言を別の場所で見たからでもある。人はいつでも自分を認めてくれる言葉に救われるのだ。

タイトルにトウカイテイオーの名フレーズをつい持ってきたが、偉人の話は学生時代にちょっと勉強ができただけでいっぱしの常識人を気取っていた自分の矮小さを思い知らせてくれる。

地に足つけて謙虚に行きましょ。