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日記、雑記、時々ペイント

盗んだ募金で食べる飯は美味いか?

24時間テレビで集められていた募金の一部が鳥取県日本海テレビで長らく着服され続けていたというニュースがあった。犯人は同局の経営戦略局長(53)らしい。

着服は2014年から毎年行い、合計額は250万以上。更に募金だけでなく会社の経理処理も偽装し、これも2014年から始めて合計800万以上。実に1000万を超える着服である。一般的なサラリーマンだと何年分の手取りになるだろう。

報道されている内容を見るだけでも、全くもって嘆かわしい。後輩をよく飲みに連れて行って奢りではなく多めに払っていたり、コロナ禍で寄付の少なかった2021年と2022年には着服していなかったり、やることなすこと全てが小物すぎる。

局が税務調査を行うと知った瞬間にビビッて自分から申告したことで芋づる式に判明したらしく、現在は400万ほど弁済しているらしい。あまりにもチキン。

こいつは例によってギャンブルにも手を出していたが、同じギャンブルをしている身としてはこれが一番許せない。自分のお金以外で勝負する時点でもう人間失格である。「いやギャンブル自体が人間失格では」と言われたら自分も黙るしかないが。

とはいえ、『愛は地球を救う』と宣っている番組への寄付金から着服というのは間違いなく人間の所業じゃない。別に他の番組ならいいというわけはないが、ただでさえ24時間テレビは出演者のギャラ問題とかで悪評が立っているというのに、これをトドメの一件と考える人も少なくないだろう。

小さい子供が貯金箱の中身を募金箱に移したり、托鉢をしているお坊さんたちに学生がお小遣いの一部を出したり、そういう100%の善意から出た募金すら現場に届かないのであれば、もうこの番組はいよいよ終わりだと思う。

その後のニュースでは日大アメフト部が廃部という情けない幕切れを迎えたし、日本テレビだの日本大学だの、『日本』って名前が付く所はろくでもないな。

がんばれよ日本。